復活祭

 このブログを更新せぬまま、3ヶ月近くが過ぎてしまった。

 きのうは京葉線の201系K2+52編成が長野へと廃車回送された。昼間は少し時間があったので、都内の中央線で撮影した。走っている電車の写真を撮るのも、およそ3ヶ月ぶりである。

 裏高尾には、遅咲きの桜がまだ残っていた。オレンジの201系を撮るために何度か来た場所だが、ここでスカイブルーを撮るのはおそらく最初で最後だろう。
 

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 ところでちょうど1年前、昨年の4月27日は、中央線の201系H7編成が営業運転に復帰した日だった。

 3月のダイヤ改正で身を引き、1ヶ月半の休息を経て、何事もなかったかのようにこの日の21T運用で中央線に戻ってきた201系H7編成。それから廃車までの半年間は、私にとっても特別な日々だった。きょうは、その「復活祭」にあたる日である。
 
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 今年3月に発生した東日本大震災は、電力不足などを通じて中央線など首都圏の鉄道にも大きな影響を及ぼしている。被災地の一日も早い復興と、被災した鉄道路線の復旧を願ってやまない。
 私たちひとりひとりにできることは、いくつもあるだろう。その一つが「節電」である。思えば鉄道の世界に節電という発想を初めて本格的に取り入れたのが「省エネ電車」201系ではなかっただろうか。その201系も、いよいよ京葉線でも残すところ2編成となった。32年前、この電車に込められた大切な思想が、今こそ生かされるときである。