バズって考えたこと

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西国分寺駅にある「JR東日本」の文字の形の植え込みが、久しぶりの手入れで劇的にきれいになった。それだけのことである。前後比較でTwitterに画像を投稿したところ4万を超える「いいね」を頂いた。

https://twitter.com/rokumitsu/status/1667465175035961344?s=61&t=WLzuqIJrk8GusTD4PXk-mg

当然、Twitterではさまざまなコメントが付いてくる。単なる感想が多いものの、中には新たな発見もあった。

コメントの二大勢力は「懐かしい」「知らなかった、すごい」である。

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最近、この植え込みはあまり手入れされていないが、以前はいつ見ても「JR東日本」の文字が読み取れたように記憶している。だから一昔前、中央線のこの区間に乗ると誰しも自然と目にしていたはずだ。そういう人たちにとってこの絵は「懐かしい」ものに映る。

一方「知らなかった」という人も多い。遠方の人はもちろん、近隣在住や中央線ユーザーであっても見落としていたという声が多かった。今はそもそも荒れていると単なる草むらにしか見えないし、みんなスマホばかり見ているから以前ほど車窓に目が向かないのだろう。

メンテナンスのコストを指摘するコメントもあった。それについてはJR東日本さんが判断することであり、ここで論じるつもりはない。ただJR発足(1987年)の頃からあると書いてくれた方もいるので、それなりの時間と労力で維持されているのは確かだ。

↓私自身も10年以上前にこの場所を撮っていた。

早起きは三文の徳 - Downtown Train 〜いつの時代も好きな電車(ひと)がいる それを幸せという〜

 

「記事」って?

ところで複数のまとめ記事のサイトから画像使用の打診を頂き、特に断る理由もないので了承した。ただ、出来上がってきたまとめ記事を読むと、どうも物足りない。付加価値というか、新たな発見や驚きが何もないのである。まとめサイトだからまとめただけで十分、ということなのかもしれないが、要はチョチョイとコピペしただけで、分析も何もないように見受けられた。

ネットメディアとはそういうものかもしれない。しかし「記事」と呼ばれるものは「取材」の結果書かれたもの、というのが大前提ではないだろうか。現場に行って見聞きする、それが難しければ、たとえば電話で話を聞く。そうして得た情報に筆者の知識や知見、分析が加わって記事になる。

画像や動画が大量に流通する時代となり、文章だけでは記事が成立しない時代になった。しかし、記事ができるプロセス自体は変わっていないのではないか。

そんな違和感から、久しぶりに自分で文章を書いてみようと思った。続く保証はないが、ほぼ12年放置したこの場所をとりあえず使ってみよう。