あれから5年

 5年前のきょうのこと、どれだけの人が覚えているだろうか。

 オレンジ色の201系電車が中央線を去った。ただそれだけのことだが、この日はそれを見送るために多くの人が集まった。

 すっかり撮り鉄からは遠ざかってしまったが、この日ばかりは201系のことを思い出さずにいられない。

道東の旅

 もう1週間以上前の事になるが、北海道旅行に行ってきた。

 雄大な風景の中をトコトコ走る、ちっぽけな列車たち。

網走在住の釧網線民氏の案内で、効率良く撮ることができた。

 素晴らしかった。また行きたい。
 案内していただいた釧網線民氏のブログは http://hometetu.blog.fc2.com/

復活祭

 このブログを更新せぬまま、3ヶ月近くが過ぎてしまった。

 きのうは京葉線の201系K2+52編成が長野へと廃車回送された。昼間は少し時間があったので、都内の中央線で撮影した。走っている電車の写真を撮るのも、およそ3ヶ月ぶりである。

 裏高尾には、遅咲きの桜がまだ残っていた。オレンジの201系を撮るために何度か来た場所だが、ここでスカイブルーを撮るのはおそらく最初で最後だろう。
 

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 ところでちょうど1年前、昨年の4月27日は、中央線の201系H7編成が営業運転に復帰した日だった。

 3月のダイヤ改正で身を引き、1ヶ月半の休息を経て、何事もなかったかのようにこの日の21T運用で中央線に戻ってきた201系H7編成。それから廃車までの半年間は、私にとっても特別な日々だった。きょうは、その「復活祭」にあたる日である。
 
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 今年3月に発生した東日本大震災は、電力不足などを通じて中央線など首都圏の鉄道にも大きな影響を及ぼしている。被災地の一日も早い復興と、被災した鉄道路線の復旧を願ってやまない。
 私たちひとりひとりにできることは、いくつもあるだろう。その一つが「節電」である。思えば鉄道の世界に節電という発想を初めて本格的に取り入れたのが「省エネ電車」201系ではなかっただろうか。その201系も、いよいよ京葉線でも残すところ2編成となった。32年前、この電車に込められた大切な思想が、今こそ生かされるときである。

三鷹の雪

 先日の関西訪問のときに続き、昨夜からきょう未明にかけて首都圏でも雪が降った。

 三鷹駅では「通勤快速」「快速」「中央特快」の雪をかぶったE233系3並び。種別を表示の色で判別できるE233系ならではだ。

 早めに寝て、3時ごろ起きだして近所の跨線橋から三鷹車両センターを眺めてみた。

 驚いたのは、いつもと違ってほとんどの電車が通電していたこと。普段はひっそりしている未明の電車区だが、きょうだけは沢山の明かりがともっていた。

 なお、本来は終電で来て初電で出て行くE233系は姿を現さなかった。どうやら凍結防止の回送列車として、一晩中本線上で活躍していたようだ。実際に走っている回送列車を何本か目にしたし、4時20分ごろに三鷹駅をのぞくと、初電はすでに入線していた。

時間旅行

 3連休の初日に昼から京都で用事があったので、前日から大阪に宿泊して起きてみたら――雪。

 京都に用事があるのだから京都に泊まればいいものを大阪に泊まってしまったのは、やっぱりこの電車に惹かれていたからなのか。オレンジの電車には、白い雪が本当によく似合う。

 折角の機会なので、時間は限られていたが環状線に登場するさまざまな列車を撮ってみた。

 オレンジと白だけ、というこの情景がたまらない。大阪環状線の201系の外見は中央線のそれとは違うけれど、雪の中では細かい違いは気にならない。数年前にタイムスリップしたような気分になる。

 用事があるのは出町柳近くだったので、京橋から京阪電車に乗って移動しつつ撮影。

 京阪を撮るのは初めてと言っていい。複々線のこの賑やかなダイヤは、平常時にも撮ってみたいと思った。

 今回の旅行はカメラを持っていくかどうかさえ迷っていたのに、いろいろ思わぬ収穫があった。

ギラリ再び

 外房線の201系ギラリを撮りなおしてきた。

 これを撮るためには前泊か夜営しなくてはならないので、ついでに車で房総半島のほかの場所に留置されている京葉線車両も見てきた。

 木更津には京葉線205系(ケヨ4編成)が113系の隣で寝ていた。

 上総一ノ宮は、本線上にE233系(ケヨ506編成)が寝ていた。昼間は見られないこういう姿が見られるのも、夜営のお楽しみ。

外房に通う

 ちょくちょく京葉線の201系を撮りには行っているのだが、中央線と違ってアウェーでもあり、なかなか思うように撮れない。遠方まで出かける割には1回あたりの収穫が少なく、まとまったブログの記事にしづらいところがちょっと悩ましい。

 勝浦に着いた201系の6両編成は21時過ぎにはそそくさと就寝してしまうので、それを撮っても三鷹ぐらいまでなら帰れる。

 一方残りの4両は23時台まで東金線内を往復する。分割運用は、京葉線内と雰囲気が違っていて魅力的だ。

 そして別々に夜を明かした両編成が再びくっつくのが、朝7時半ごろの誉田駅。先に着いた勝浦からの6両に乗務していた車掌が旗を振って、連結作業が行われる。

 ここ最近は201系4編成がフルに稼働していることも多く、分割運用に限らず一時期より撮影しやすい状況になっている。

 12日には夕方の東京駅で通勤快速成東・勝浦行きと快速・蘇我行きの組み合わせで201系が並ぶ場面もあった。

 夜の東金線は大網3番線停車中の雰囲気もいい。外房線下りホームから、崖上にたたずむ201系が見える。

 外房線内の朝日に輝く201系も、ぜひあと何度か撮っておきたいと思う。