中央線新ダイヤの考察

 ダイヤ改正まで20日を切った。
 今回は「東京時刻表」だけ、他の時刻表より発売日が遅いというのが痛恨なのだが、全国版の「JTB時刻表」を見ていくと概要がわかる。
 中央線快速電車の運用は「T運用×45+H運用×13」の58運用になりそうだ。現行よりHが2つ減ってTが2つ増える。つまり87T、89Tといった見慣れない運用が登場することになる(たとえば、平日18:23東京発の通勤快速高尾行きは1889T)。
 注目すべきはホリデー快速で、「おくたま・あきがわ」の1・2号にあたる休日17H運用は同日夜の快速高麗川・武蔵五日市行き1917Hに充当される(間合いの2時間で東京〜立川間を往復するのだろうか?)。また、同4号の1608Hは東京18:03着、折り返しは18:09発の中央特快河口湖行き1809Hとなる。このような形で分割の絡むH運用を集約し、ダイヤ混乱時の分割編成のやりくりをしやすくするのが狙いのようだ。
 JR東日本は「お客様の利便性」なんぞを第一に考える会社ではないから、ホリデー快速が「上りだけ」東京まで延長されるのは運用上の理由だろうという推測は容易についた。ただ私が想像していたのは、混乱時に限ってホリデー快速の折り返しを河口湖や高麗川に行かせるというシナリオであって、通常のダイヤに分割運用の「掛け持ち」が組み込まれるのは少々予想外であった。
 なお、朝の通勤特快は2本目がH運用となる。現行の784Tにあたる大月6:25発のスジだが、夜の河口湖行きにつながる09H運用となるため、この時間の通勤特快に201系が入るのを見る機会はなくなりそうだ。