本当の「さよなら運転」

 あぁ 君と走り抜ける想い出が特別ないちにちだよ――
 一青窈「はじめて」の歌詞をもじって引用したのは、車を使った「はじめて」の廃車回送追っかけだったから。

 廃回追っかけ自体は何度かやっているが、車を使うことによって「行ってみたかった場所」を複数、一気に制覇することができた。

 四季彩は中央線の201系ほど馴染みのない「異端」の存在とはいえ、やはり私にとっても掛け替えのない存在だったことは確かだ。

 特に、篠ノ井線内の雄大な風景に溶け込む四季彩の姿は胸にグッとくるものがあった。

 考えてみれば車の運転自体がかなり久しぶりだったが、仲間の協力のおかげで十分な収穫が得られて良かった。

 なお中央線の201系両編成は、ローテーション通りの運用だった。