複雑怪奇な停車駅

 中央線の停車駅というのは複雑怪奇である。まずはオレンジ色の快速電車と、黄色の各駅停車がある。しかし、深夜になるとオレンジ色の電車が各駅停車で走るようになる。早朝も同じだ。

 昼間の快速電車は、中野以西では各駅停車となる。しかし土曜・休日は高円寺・阿佐ヶ谷・西荻窪を通過する。これよりさらに速い「中央特快」というのがあり、中野〜立川間では三鷹国分寺にしか停まらない。ただし、立川から枝分かれして青梅線に入るものは「青梅特快」という。このあたりまでは、しばらく生活していれば理解できるようになる。
 ところが「中央特快」の停車駅のややこしい例外として、新宿始発の中央特快は中野を通過する、という奇妙なきまりがある。実際に乗ってみると、たまに案の定中野で降りようとして止まらないので困っている酔客を見かける。

 上の写真は某知人氏の真似だが、中央線の複雑な運転系統と種別を表す一枚として、自分でも撮っておきたかった。前回撮ろうとしたときは、なぜか「電車が通過します」が点滅する前に電車が来てしまったので、リベンジに挑んでなんとか撮れた。
 実はこの例外には、さらに例外がある(時刻表などには載っていない)。「中野通過の中央特快」は平日深夜に2本あるのだが、これ以外の時間帯にダイヤ混乱の影響で新宿始発の中央特快が運転された場合には中野に停車する。実際に私も「新宿始発の中央特快」に乗り、中野で降りたことがある。