回顧2008〜中央線・青梅線の一年〜その1

 2008年も残り4日。鉄道に関する大きな出来事をid:TZNEX氏がまとめているのを受け、当ブログでは中央線・青梅線関係の大きな出来事を取り上げることにしたい。もちろん、選考基準は私個人の主観によるものなので、あしからず。全10件中、今回は7〜10位。

7位:ゲリラ豪雨、中央線を襲う

 日本国中を騒がせたゲリラ豪雨だが、中央線もその被害をこうむった。特に8月28日の深夜の豪雨では高尾駅一帯が冠水し、中央線のみならず京王線も打撃を受けた。このとき高尾駅に停車していたE233系T35編成は床下の機器類が故障したようで、いったん豊田へと自走したが、その後2ヶ月ほど営業運転から離脱することになる。写真左は10月23日、復帰初日のT35編成(三鷹駅)。右はゲリラ豪雨の中のE233系と201系(7月12日、豊田駅

8位:E233系、事故による破損続く

 中央線デビューから2年目のE233系は、豪雨以外にも受難続きだった。9月8日夕刻には青梅〜東青梅間の踏切でトラックと衝突、青661編成が大きく破損した(写真左は翌9日、河辺駅)。このとき併結していた青466編成はほどなく営業運転に復帰している。青661編成については東京総合車両センターで解体されたとの情報もあるが、詳細は不明だ。
 さらに10月18日には、荻窪駅での人身事故でH52編成の10号車前面が大きく破損し、こちらも営業運転からしばらく離脱(写真右、三鷹駅)。その後の中央線・青梅線の深刻な車両不足の一因となる。

9位:E233系にラッピング車続々

 楽しい話題もあった。夏前後にはE233系の車体広告(ラッピング)車が複数登場し、見る者を楽しませてくれた。特に目を引いたのがT38編成の「元カレよりニューカレ」(写真は6月21日、高尾駅)。なお、この広告は最近山手線に再登場している。右は同時期の「函館」(6月18日、豊田車両センター)。最近ではT31編成の「有馬記念」が登場しているが、米国の金融危機に端を発した不景気の影響か、最近は数が減っているようだ。

10位:花火臨も世代交代、H4は青梅線で奮闘

 毎年夏の時季は201系が相模湖や昭和記念公園、さらには遠く諏訪湖の花火大会の観客輸送にあたる臨時列車に充当されてきたが、今年からその役目の大半はE233系に引き継がれた。そんな中で奇跡的に7月26日の昭和記念公園での花火大会では201系H4編成が変11T運用で増発要員として活躍した(写真左は本来の運用で入庫するはずの豊田から立川に引き返すH4、日野〜立川間)。なお数日前に、これを意図したとも思われる運用変更があった。
 201系が例年2度にわたり遠征していた諏訪湖花火大会は、今年からE233系に交代(写真右は青664編成、岡谷駅)。あらかじめ設定された長野地区の行先もLEDで表示し、存分な活躍を果たした。なお、2回目の遠征にあたる9月7日の「新作花火大会」の折に投入された青661編成が、帰還直後に上記の事故で営業運転を離脱することになったのは実に残念なことだ。