回顧2008〜中央線・青梅線の一年〜その2

 きのうご紹介した7〜10位はほとんどE233系の話題ばかりになってしまったが、きょうは4〜6位。

4位:201系、分割運用から事実上撤退

 3月15日のダイヤ改正以後、数日間を除いて中央線の201系は分割・併合を伴う運用から撤退することとなった。写真の出来はともかく、さいわいその象徴的な場面の記録が手元にある。左は、201系が最後に担当した3月2日の「ホリデー快速おくたま号」(宮ノ平〜青梅間)。右は同13日、八高線内の金子駅ですれちがうH4とH7の付属編成(4連)同士。このような場面は頻度が下がっても引き続き見られるものと個人的には思っていたが、残念ながら3月が最後になってしまった。

5位:国分寺変電所火災で大混乱

 中央線はダイヤの乱れが多い路線だが、その中でも歴史的な大混乱となったのが今年4月10日の出来事。国分寺駅付近の変電所で朝に火災が発生、午後3時過ぎまで実に8時間にわたり中央快速線が運転を見合わせた(写真左は午前中の三鷹駅改札付近、右は午後の中野駅)。人身事故や自然災害などと異なる、JR東日本自身の技術的なトラブルによる運休はほかにもポイント故障(武蔵小金井御茶ノ水)、夜間工事の遅延(拝島、東京)など多数起きており、車両故障まで加えるとほぼ毎月のように起きている。私鉄路線であれば考えられないお粗末な状況だが、JR東日本が再発防止を真剣に考えている様子はまったくうかがえない。

6位:H4・H7両編成にデジタル無線

 6月のH5編成廃車回送によって中央線の201系は2編成のみが残存することになった。これと前後して、残ったH4(写真左、渋谷、6月10日)・H7(同右、原宿、8月13日)両編成は東京総合車両センターに入場し、デジタル無線機器の取り付け工事を実施した。なお、上記の通り分割運用からは撤退したため、両編成とも中間運転台には改造が行われなかったようだ。