中央線と201系の10大ニュース・2009(上)

 今年も、中央線と201系をめぐる出来事がたくさんあった。昨年に比べれば平穏だったような気がするが、私の選んだ「10大ニュース」をまとめてみたい。

6位:四季彩引退

 201系の観光用電車「四季彩」は、中央線を中心に利用する私にとっては若干縁遠い存在ではあった。しかし、この4両もかつてはオレンジ色に塗られ中央線を走っていた。また、さよなら運転で三鷹まで足を延ばしてくれたことも私には大きかった。



▲さよなら運転では三鷹発着のツアーが企画された
 

ヘッドマークを外され篠ノ井線をゆく廃車回送

7位:ダイヤ改正によるT運用の拡大

 昨年は車両トラブルが相次ぎ、中央線では分割可能なE233系H編成の車両繰りが大変だった。その影響か、今年3月のダイヤ改正ではH編成の運用を一部集約し、そのぶん分割の絡まないT運用を増やした。この結果「87T」「89T」という運用が誕生し、201系も充当された。



▲平日の87Tは深夜の新宿行きに
 

▲休日の89Tは「回送」が見どころ

8位:201系デビュー30周年

 201系が初めて営業運転したのは1979年(昭和54年)8月20日三鷹駅5番線での出発式を経て、中央線の新しい「省エネ電車」が走りだした。それから30年。同じく5番線に入ってきた201系を前に、私たちは非公式の30周年記念式典(?)を実施した。



▲左下の看板はH6編成氏謹製
 

▲省エネ電車、30歳の誕生日おめでとう

9位:天候不順

 昨年のようなゲリラ豪雨こそ少なかったが、今年の東京もやはり天候には恵まれなかった。夏は晴天の日が極端に少なく、青空の下を疾走する電車の姿や早朝・夕方の走行シーンを記録するには物足りない夏となった。年初は雪も少なく、都内で積雪はみられなかった。



▲青空の下に咲くひまわりを撮りたかった
 

▲雪の中の走行を撮れたのは2月27日だけだった

10位:西国分寺〜立川間の下り線高架化

 年明け早々の工事だった。当日は東京〜国分寺間の折り返し運転で201系両編成が活躍。特にH4は東京駅での滞泊となり、「各駅停車国分寺」表示での出発前点検の様子を観察することができた。



▲東京駅で発車を待つ201系H4編成
 

E233系T21編成は国分寺〜西国分寺間のピストン輸送