中央線と201系の10大ニュース・2009(下)

 三鷹在住で、201系の三鷹入出区を可能な限り追っている私にとって、今年最大の出来事はこれだった。

1位:201系H4編成、車両故障三鷹から動けず


 所定運用が三鷹滞泊となる57T→59Tについては、今年いろいろ記憶に残る出来事があった。先日の高架化工事の際は201系H7編成が57Tに入り、通常は見られない新宿滞泊を見ることができた。ダイヤの混乱に次ぐ混乱の末、深夜27時に三鷹に来て20分ほどの睡眠で出ていったのはH4編成(8月27日)。私の誕生日とクリスマスに三鷹に来てくれたのもH4だった。そして、そのH4が思いもかけぬ形で三鷹にとどまってくれたのは8月14日のことだった。



▲いつも通りの出区点検
 

▲再び眠ってしまったH4


▲夜が明けても動けない
 

▲住人たちは次々と出区

 この日は疲れていて、出区を見送ったらさっさと帰って寝ようと思っていた。しかし、どうもH4の様子がおかしい。いつもの時間になっても出ていかない。そしてパンタを下げて、再び寝入ってしまった。
 夏至のころに、薄明るい中で201系の出区を撮りたいと思っていたが、天気に恵まれず思うように撮れなかった。ところが、この日は201系が出ていかぬまま夜が明けていく。どう考えても帰って寝ている場合ではない。



▲裏側からも撮れた
 

▲ポツンと取り残され……


▲昼になってようやく始動
 

▲回送で豊田への帰路に

 さすがにずっとウォッチすることはできなかったが、昼ごろに回送で豊田へと帰って行くのを見届けることはできた。そして翌15日にはあっさりと運用に復帰してくれた。
 もちろん201系に不具合が起きることは好ましくない。この日は自宅近くで201系を観察し続けるという“好機”であったけれども、こんなことは二度と起きないよう願っている。両編成とも残された日々を一日でも多く、元気に走ってほしい。