朝の特権

 201系H7編成が71T運用に入るという噂があったので早朝の荻窪駅に行ってみた。この運用は結構貴重で、なぜなら「緩行線を走る中央線の電車を快速ホームから撮れる」数少ない運用の一つだからである。細かい話でどうでもいいと言ってしまえばそれまでだが、夏場でなければ撮れないのはもちろんのこと、複々線区間の多くの駅では快速運転が始まる直前にならないと快速ホームには入れてもらえないからチャンスは限られている。

 写真の出来はご笑覧にも値しないものかもしれないが、この場所は2008年秋にコンパクトデジカメで一度撮ったきりで、ぜひもう一度撮っておきたかったので目的はひとまず達成した。何度でも撮りなおしてみたいけれど、もうそんなチャンスは二度と無いかもしれない。

 朝もやの中へと消えていく201系の後ろ姿もなかなか魅力的だと思う。

 折角なのでこの機会に、快速ホームから緩行線を走る201系を撮った例をいくつかご紹介したい。


西荻窪(2009年9月18日)

西荻窪(2009年5月21日)

▲吉祥寺(2009年9月19日)

▲吉祥寺(2009年9月7日)

三鷹(2009年11月7日)

▲阿佐ヶ谷(2009年5月28日)

 吉祥寺の上りは臨時特急「ウィングエクスプレス」運転で早い時間に快速ホームに入れた時のもの。また、三鷹は早朝ではなく新宿駅こ線橋架け替え工事の際に「かいじ」専用ホームとなっていた快速ホームから撮った。
 朝にしか出会えない201系の表情がある。昼間にきっちり撮ることも大事と思うけれど、季節ごとに、時間ごとに、場所ごとに変わってゆく201系の姿を私なりに記録するうえでは、この「緩行線を快速ホームから」という切り口は欠かすことができない。