雨の中で

 この1週間はひどい寝不足で、昨夜から今朝にかけて12時間以上眠ってしまった。起きてみたら、きのうは出てこなかった201系H7編成がまもなく山線に向かうという。雨も降っており、そういう体調なので無理はせず三鷹から「かいじ107号」で大月へ行き、馴染みの撮影地で撮ることにした。こういうとき、国鉄の主要駅の近くに住んでいると非常に便利だ。

 何度となく撮っているこの踏切だが、「中央特快大月」表示は初めてだと思う。猿橋〜大月間なので、すでに折り返しに備えて東京行きの表示になっていることが多い。平日に単なる「大月」表示で撮ったことはあったけれど、雨といい新緑といい、今までこの場所で撮ったものとは一味違う写真が撮れたのは収穫だった。

 折り返しの中央特快東京行きも同じ踏切で。ずいぶん左下に寄っているうえにブレていて、私の「下手の横好き」写真を象徴するような一枚だが、それでも撮りたかったものが撮れたので納得している。この場所も季節感がよく現れるので気に入って何度も撮っているが、また行く機会があるのかどうか。
 深夜は、各駅停車で下って行った。青梅行きの最終電車である。

 雨に濡れたレールが、枕木が、そしてホームがハイビームのヘッドライトに照らされて輝く。このヘッドライトの色の温もりがいい。あすも雨の中を元気に走ってくれそうだ。