Final Call

 6両編成で「さよなら運転」を実施していた201系H4編成を10両編成に戻す組み替え作業が行われた。

 「組み換えが始まるかもしれない」との知人の報を受けて豊田に着いた時点では、「さよなら運転」に入った6両と残りの4両が並べて留置されていた。

 そして、しばらく待っていると組み替え作業が始まった。時間の都合で作業の様子は途中までしか見ていないが、201系の組み換えを見るのはこれが初めてだったので、十分に満足した。まずは左の6両を5両と1両に切り離す。

 クハが1両だけポツンと待っている。これは「さよなら運転」では6号車だったが、本来は10号車だ。

 向こうに行った5両が戻ってきて、右の4両と連結して9両になる。その様子をそばでE233系と新旧の成田エクスプレスが見守る。

 そして今度は、そこから1両を切り離して8両になる。

 E259系の隣に201系のクハが2両ぶつ切りで並んでいるという、なんとも奇妙な光景。ここまで見たところで時間切れが近くなってきたので電車区裏を後にして駅に向かったが――

 残りの8両の様子が見えたので、しばし立ち止まって撮影。中間車の妻面を先頭にしてこちらへ向かってくる201系を見るのは、おそらくこれが最初で最後だろう。

 横から見てみると、不思議な連結面の様子がわかる。5号車のモハの妻面に、中間先頭車の前面がくっついている。「H1+青3」の7両での廃車回送のときを思い出す繋げ方だった。
 最後まで見届けてはいないものの、これでH4は3月までの営業運転時と同じ組成に戻ったと思われる。いよいよ、最後の旅へと出発する日が迫っている。