折り返し

 雨の季節。その割に雨は少ないような気もするけれど、蒸し暑さだけは確実に増していて、日本の夏が近づいている。

 あんまり雨の写真は撮っていない。しかし18日の晩は雨の中で、豊田車両センターの周囲から201系の写真を撮った。営業運転を終えて豊田に帰ったH7編成と、最後の旅に備えて眠るH4編成。レインコートを着て、それでも服や靴下がびしょぬれになるまで撮った。

 そして、そのH4編成はもうこの世に存在しない。最後に残った201系の一角ということで、様々な形で記録し記憶してきた編成だが、その最期は儚かった。

 H4とH7の並ぶシーンを何十回狙っただろうか。数年前はいつでも見られた、201系の並ぶ光景――もちろん、もっと早くから記録しておけばよかったという思いはある。しかし、残された最後の2編成が並ぶ瞬間を捉えることにはそれなりの意味があったと思うし、うまくいくと他には代えがたい充実感があった。その瞬間も、もう永遠に訪れることはない。

 残されたH7もここ数日は運用に就いていないようで、今後の動向が気になる。

 今月は月初めにカウンターが100,000を突破し、月の変わらぬうちにそこから5,000アクセスを数えた。なかなかご期待に十分お応えできるほどのペースで更新できておらず、正直なところ心苦しい。2010年も、はや折り返し地点。このブログは、今後も我流かつ自分のペースで続けていきたい。残された201系の「静と動」を私なりに記録して、その一端をご紹介していこうと思っている。